Tour Planner/My English Skills 英語のしごと
公開日:2026年7月16日コラム
英語で将来どんな仕事ができるのだろう? このシリーズでは、英語を使う仕事を紹介します。
お客さまに喜んでいただけることが仕事を続けるモチベーション

岡田 奈穂子さん
Tour Planner(ツアープランナー)
岡田 奈穂子(Nahoko Okada)さん
大学を卒業後、海外雑貨の通信販売会社、旅行会社を経て2018年、個人向けオーダーメイド旅行を提供する「Table a Cloth(テーブル・ア・クロス)」を起業。第17回「女性起業家大賞」(全国商工会議所女性会連合会主催)で奨励賞を受賞するなど注目されています。
株式会社Table a Cloth https://all.tableacloth.com
「ツアープランナー」とは
海外・国内旅行の企画・手配をしている人で、主に旅行会社や旅行代理店で働いています。オリジナルの旅行を考えたり、お客さまの要望を聞いてプランを立てたり、旅行についての企画力やアイデア力を生かす仕事です。今回取材した岡田さんは、個人向けのオーダーメイド旅行を企画しています。
輸入雑貨の会社で働きながら、趣味でツアーの企画を

ワインを好きになるきっかけとなった思い出の地、ブルゴーニュ。岡田さんは現在、J.S.A.ワインエキスパートの資格も取得。
大学卒業後は通信販売会社に就職しました。輸入雑貨の企画や買い付け、海外の展示会などにも行ったりしてやりがいを感じていました。
当時の海外旅行はツアーが主流な中、自分たちで飛行機の手配や現地の食事、ホテルなどの予約を行っていました。それが高じて、趣味でオリジナルのツアーを企画するようになりました。友人や知人から「私も自分の足で歩く旅行をしてみたいから企画して」という要望が増え、気づけば年間20件くらい引き受けていました。世の中にはない旅行サービスが求められている。自分がやるべき意味があるのではと思うようになりました。
目指すべき旅行サービスを叶えるために独立

旅と食のマリアージュ。世界でいちばんおいしい旅をデザインしたいという思いが、社名に込められている。
大阪の旅行会社に転職したのですが、現地のランドオペレーター(現地手配会社)を通じてツアーを企画するため、ここでは私が作りたいようなツアーはできないと気づきました。自分の目指す旅行サービスを叶えるためには独立しなければと覚悟を決めて、旅行業務に関する資格を取り、翌年2018年には「おいしい旅」がコンセプトの「Table a Cloth」を設立。お客さまのご要望をお聞きしながら、オーダーメイドの旅をご提供しています。また、お客さまの好みに合わせておすすめのレストランをご紹介、ご予約する「Dine Design」のサービスも行っています。
オリジナルのガイドブック「旅のしおり」で満足度を上げる

おしゃれな装丁が目を引く「旅のしおり」。日付ごとにポケットが分かれていて、チケットや予約票なども一緒に持ち歩くことができる。
お客さまはリピーターやご紹介がほとんどで、旅慣れていない方も少なくありませんので、一日ごとに詳しく予約内容やおすすめ情報を封入した「旅のしおり」をお渡ししています。旅先でできるだけ困らないように、ホテルの周りでお水を買えるスーパーや予約しているレストランへの行き方など、こと細かに記載しています。すごくおせっかいでアナログなことかもしれませんが、現地で何かに迷う時間はもったいないですし、私たちが丁寧にご案内することで、旅の満足度は上がっていくと思います。
帰国後に旅の感想を伝えてくださる方もいます。この「旅のしおり」は、お客さまからの生の声、フィードバックが反映された結果、いつしか辞書ぐらいのボリュームになりました(笑)。
ツアープランナーに必要な英語力・コミュニケーション能力とは

海外に出張することも多く、現地でツアーの商談をすることも。
旅行の仕事は景気や世界情勢などに左右されます。会社を設立してから8年間で、コロナ禍や中東情勢の悪化も経験しました。とてもリスクが大きい仕事で、ほんとうに好きでないと続けられないものだと思います。また、海外のホテルやレストランなどとのやり取りは、すべて英語です。基本はメールですが、例えばホテルでの新婚旅行に関するサービスの相談など、電話でのやり取りが必要な場合もあります。英語が母国語ではないスタッフと話すときはビジネス英語のような難しい話し方ではなく、条件や要件など、わかりやすく正しく伝えることが重要です。私は2歳から英会話スクールで学んできたこともあり、正しい英語の習得はもちろん、英語でのコミュニケーションも怖がらずにできるようになりました。そのスクールには、37年経った今も通っています。
英語の成功体験を重ねて、世界を広げてほしい
仕事では(英語の)正しい発音、正しい表現が大切です。ですが、皆さんには(旅行先や日常でも外国の人から)"Can you speak English?"と聞かれて、それが聞き取れたら "Yes!"と答えてほしいです。"No."と答えると、そこで会話が終わってしまいます。間違えてもいい、言葉が通じなくても臆せず、自分の感じたこと、気持ちを英語で言ってみてください。私も子どもと海外に行ったときは、英語を使ってチャレンジする機会を与えています。「ありがとう」でも「おいしかったよ」でも、まずは成功体験を重ねてほしい。"Yes!"と答えることで、そうした外国の人とのコミュニケーションが始まり、世界が広がると思います。
これから暑い季節を迎えますが、子どもと一緒に旅をするならカヌーが楽しめる西表島や小浜島(共に沖縄県八重山諸島)がおススメです。海外なら地中海のマルタ島は、治安の良さに加えて、歴史と地中海料理が楽しめます。国内外に限らず離島は、現地の方との温かい交流が魅力ですよね。私も最近(2026年4月)、息子2人を連れて南太平洋のタヒチに行ってきました。
親子で海外に行くときは、できるだけタクシーを使わず、電車やバスなどの公共交通機関を利用するとのこと。
ボラボラ島(タヒチ)にて。
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